コンフィデンスマン2話感想。ノックにセクハラされた女性を思い出す

コンフィデンスマン2話見ました。ごめんなさい。この元ネタって横山ノック氏が選挙カーの中で女性に強制わいせつした事件をネタにしてるよね。今から約20年前だけど、被害に遭ったご本人が見たらどう思うだろう?

あれからずいぶん時は過ぎたけれど彼女の心に深く傷がついて、今も残っているんじゃないのかなって思います。それなのにこんな内容をもしも彼女に無許可で放送をしていたとしたらちょっと無神経なんじゃないのかなと感じるのです。

ダー子のセリフは『選挙カーの中でホーホケキョと鳴いてみぃ』と言ってますから直接的にはセクハラを受けたというセリフではないですけど、そういう事があったんだなと想像できます。

そして、私がショックを受けたことはネットの反応では『ホーホケキョと鳴いてみぃ』というセリフだけを切り取って面白がっている人が居たことです。

セクハラ問題を笑いのネタにするのは女性の立場を脅かす描写のような気がします。例えば、今テレビで騒がれている福田財務次官の女性記者に対するセクハラ発言。これを笑う人っていますか?居ませんよね。

問題として取り上げられ騒がれることがあっても、セクハラが笑いのネタに取り上げられることがあってはならないはずです。これを認めると男性に胸を触られても『これはネタだから(笑)』なんて言葉で済まされてしまいます。

こういう事を言うと、じゃあダウンタウンの浜ちゃんがアメリカンポリスで顔を黒塗りにして黒人の真似をしたでしょ?あれは人種差別を笑いのネタにしてるんじゃないの?と突っ込みが出てくるかもしれません。

しかし、あれは差別でも何でもないです。単なる笑いです。どうしてかというと、白人国家が黒人を奴隷にした黒歴史が存在し、白人が黒人を腫れもののように扱っているだけだからです。

例えばですが、日本には黒人お笑い芸人のアントニーさんがいます。彼はアメリカ人と日本人の間に生まれたハーフで、生まれも育ちも東京の板橋なんですね。しかも彼は日本語しか話せません。みため黒人なのに。

その彼がドッキリに出演をしていたのですが、罠を仕掛けられる側でした。そして、彼が罠にかかる様子をテレビで流されるわけですよね。それを見た人たちが茶の間で笑うわけですけれど、この笑いと、浜ちゃんの笑いは同じものなんです。

日本には黒人を差別するような風習は全くありませんから、黒人がネタをしても差別だとはならないです。ところが世界から見るとそういう風には見えないそうなんです。この違いが生じるわけは白人国家の黒歴史がそうさせているだけなんですよね。

もし、白人国家が黒人を奴隷にした歴史がなくて、白人も黒人も同じ人間として対等な関係を築いていたら日本と同じ『単なる笑い』として扱われていたはずなんですよね。

世界からは日本が人種差別に関する知識を世界に合わせるべきといった意見が出てますけどむしろ逆で、世界が日本の考え方に合わせるべきだろうと思う訳です。

このことから、セクハラで笑いを取るのと、浜ちゃんが顔を黒塗りにして笑いを取るのとは笑いの質が違うのです。

コンフィデンスマンに戻りますが、20年という年月が経ち事件を知らない若い世代が増えたことでコメディドラマとして放送しても大丈夫だろうと判断したのかもしれませんが、私は嫌な感情を思い出すストーリーに感じました。

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