anone最終回感想。なぜ彦星は19歳少女がハリカと分かったの?

なぜ彦星君がニュースに出ていた19歳の少女がハリカと分かったのかというと、anone第6話で彦星くんが『そんなマンション買わない方が良いよ。無駄になるから』とハリカとやり取りしていたからです。

6話で二人がチャットで話していた内容をかき出しますと

彦星『ハリカちゃんは欲しいものはないんですか?』

ハリカ『欲しいもの・・・東京の一等地のマンションが欲しい。欲しくて欲しくて仕方ないです。私東京の一等地のマンションが手に入るならどんなことでもしたいと思っています』

彦星『そんなマンション買わない方が良いよ。無駄になるから』

ハリカ『ならないよ!』

というやり取りです。

東京の一等地のマンションですが、ハリカのバイト先だった遺品整理ネクストで、重粒子線治療にかかる治療費は東京の一等地のマンションが買えるくらいお金がかかると、従業員の人が話していました。ハリカのバイト代では200年はかかるだろうという事も。

ハリカは、東京の一等地のマンションと言葉を変えて彦星君に話しましたが、彦星君はハリカがどういう意味を込めて『東京の一等地のマンション』と言ったことを見抜いていたのです。

だからこそ『そんなマンション買わない方が良いよ。無駄になるから』とハリカに冷たく言い返したのです。

ですから、最終回であのねさんが通貨偽造の疑いで捕まった時のニュースに流れた住所不定の19歳の少女が『ハリカだ!』と彦星君はすぐにわかったのです。

6話見直し

彦星君とハリカが結ばれない悲しさ

二人はお互いを大切に、そして愛し合っていることが伝わってきます。でも、お互いの気持ちが同じだからと言って必ずしも結ばれるとは限らない。

彦星君はハリカの想いを受け止め生きる道を選んだ。生きてさえいてくれればいい。ハリカの思いは叶いましたが、二人が子供の頃、手を繋いで風車のそばを歩いていた時のように、互いの手が結ばれることがないのはとても悲しいことです。

この悲しい思いをわずかに和らげてくれたのが、二人が面会し別れの時に軽く手を触れあったあの場面だった。

瀬を早み岩にせかるる瀧川の、われても末に逢はむとぞ思ふ

ハリカと彦星君は今後の人生で二度と繋がることはないでしょう。でも、私は二人に崇徳天皇が詠んだこの歌のようにいつかまた何かの縁でつながると良いなと思ったのです。

二人が施設に入れられたことで繋がりあった二人の縁だけど、もし二人が普通の家庭で育てられていたら、ハリカが妄想した心の中の世界のように高校時代は恋人同士で同じ時を過ごしていたのかなぁ・・・と。

最後までみましたけど、ドラマとして面白かったとは思えなくって。でも、彦星君とハリカのやり取りは好きでずっと楽しみでした。

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