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「恋だろ」を聴いて気づいた。恋を“条件”で見ていた自分への気づき

夕暮れの窓辺に座る男性がコーヒーを手に、静かに外を見つめている。オレンジ色の夕陽が部屋を柔らかく照らし、窓辺には女性の写真が置かれている。穏やかで切ない雰囲気のアニメイラスト。 音楽
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「性別も年齢も、年収も関係ないのが恋だろ」
初めてこのフレーズを耳にしたとき、
私は正直、少し違和感を覚えた。

人を好きになることは素晴らしい。
でも、現実を考えれば「年収は関係ない」なんて理想論にしか思えなかった。
結婚や生活を見据えるなら、
相手を安心させるだけの環境が必要だし、
お金の問題は、愛を静かに蝕むものだからだ。

「恋だろ」という歌は、
まるで“条件なんてどうでもいい”と歌っているように聞こえた。
だから当初、私はこの曲を、
“現実を知らない若者の夢物語”だと思っていた。

でも、この曲を教えてくれた友達と話すうちに気づいた。
この歌は、恋の「始まり」を歌っているのだと。
まだ何も持たなくても、
ただ「好き」という感情だけで心が動く――
その一瞬のきらめきを描いているのだと。

私が見ていたのは、「その先」の物語だった。
つまり、“愛を育てるための現実”のほうだ。
恋の始まりではなく、恋の持続をどう支えるかを、
無意識のうちに考えてしまっていた。

気づけば、私の中で「恋=責任」「恋=経済力」という方程式ができあがっていた。
それはきっと、これまでの人生で学んだ“現実の知恵”だった。
恋をして、挫折して、
経済的な苦しさや不安定さが愛情に影を落とした経験。
その積み重ねが、私に“恋の現実面”ばかりを見せていたのだ。

でも、それも悪いことではないと思う。
むしろ、そうした思考は「誰かを本気で守ろう」とする
責任ある大人の証だ。
ただ、それと同時に、
“恋そのものの美しさ”を見失っていた自分にも気づかされた。

恋は、最初から理屈で測るものではない。
始まりの瞬間は、ただ心が動く。
それでいい。
それが恋の本来の形だ。

そして、その後で現実を見据え、
どう愛を守っていくかを考えればいい。

「恋だろ」を聴きながら、
私は久しぶりに“感情の始まり”というものを思い出した。
恋は理屈を越えたもの――
でも、理屈を持つようになった自分だからこそ、
その言葉の尊さを理解できた気がする。

✨まとめ

かつての私は「恋=条件」で考えていた。
今の私は、「恋=出発点」だと理解している。

恋は、現実を無視するものではない。
でも、現実を超えて心が動く――その瞬間を否定しないでいたい。
それこそが、「恋だろ」が伝えたかったメッセージなのかもしれない。


恋だろ/僕らの一歩 [ wacci ]

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