映画不能犯の原作漫画との違い、感想とネタバレ。おすすめサスペンス

2018年2月6日

2月1日に不能犯が映画館で上映されますね!新田真剣佑が出演するのでどんな作品だろう?と疑問に思ったので、漫画喫茶に行って1巻から最新刊の7巻まで一気読みしてきました。

どんな漫画?ネタバレ注意

主人公の宇相吹 正(うそぶきただし)は凶器を使わず、そして自分の手を下さず殺人を実行してしまう殺人犯。

宇相吹の殺人の主な手口は、殺すターゲットの目を睨みつけて催眠術に陥れ自殺に仕向ける殺し方。宇相吹が直接手を掛けるわけではないので警察からマークされても逮捕しようがないという凶悪犯人。

宇相吹を逮捕するために追いかける人物が刑事課の巡査部長、多田友樹。彼は宇相吹の催眠術を受け付けない体質で目を睨みつけられても平然と居られるために『貴方ならできるかもしれませんね。僕を殺すことが』と評価される。

宇相吹は、催眠術を使った殺人を繰り返す反面、自分を殺せる人物を探しており、サスペンス漫画でありながらミステリーな一面も見せるため、彼の人物像に引き込まれてしまう面白さがある。

宇相吹は、過去に多田友樹以外にも催眠術を受け付けない体質の刑事に自分を殺させようとしたが失敗に終わり、多田友樹には並々ならぬ期待をかけている謎の多い人物なのだ。

7巻まで読み終わった段階では、宇相吹がなぜ殺されたいと思っているのかは明かされていない。

映画と原作漫画の違い

映画と漫画の大きな違いは登場人物の性別が異なること。

漫画では、主人公である宇相吹 正(うそぶきただし)のライバル刑事が多田友樹(ただともき)なのに、映画ではライバル刑事が女性で多田友子(沢尻エリカ)として描かれている点が異なります。

そして、多田友樹の後輩である百々瀬麻子が、映画では百々瀬麻雄(新田真剣佑)として描かれている点が異なります。

2月6日追記

映画では百々瀬麻雄が爆発に巻き込まれて入院をしてしまいましたが、原作漫画で百々瀬麻子が爆発に巻き込まれるシーンはなくって、映画オリジナルの脚本でしたね。

不能犯を読んだ感想

一言でいうと『引き込まれる』が最もふさわしい言葉で、作者の脳の中はどういう構造になっているんだろうって驚愕します。

殺人を扱う漫画はいろいろありますが、催眠術でしかも自分の手を汚すことなくターゲットにした相手を殺してしまうという手口は斬新に感じました。

さらに、宇相吹が死んでしまうと漫画の連載が終わってしまうのにもかかわらず、作者自身が宇相吹を殺してしまおうとする、矛盾する世界を描いていることも面白さを引き出している要因と考えられます。

普通の漫画家なら息の長い漫画にするために読み手に夢を与えようとするのに、不能犯の原作を担当している宮月新さんは読み手に死の恐怖を読ませることで活路を見出していることが不思議です。

パラドックスってこういうことを言うんだなって思いました。

映画の脚本は宮月新さんではないのでどんな映画に仕上がっているのかが楽しみです。後は、新田真剣佑がどんな演技を見せるかもとても楽しみです!カッコいいですからね!

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