カリオストロの城の感想。ゴート札とは?ルパンとクラリスの車は実在
金曜ロードショーでルパン三世カリオストロの城が放送されますね!という事で、カリオストロの城に出てくるゴート札や、ルパンが乗ってる車、クラリスが乗ってた車を調査しましたのでご覧ください。
ゴート札とは
ゴート札は幻の偽札と表現されましたが、これはあくまでルパン三世の作品の中だけの言葉です。ゴート札のゴートとは、山羊を意味します。なぜ偽札に山羊が関係するのかを詳しく説明します。
山羊は驚くと死ぬふりをする習性があります。
この習性は、山羊の群れが肉食獣に襲われた時に一匹が死んだふりをすることで他の仲間を逃がし種の保存を優先するものなのです。
この習性から生まれた言葉が『スケープゴート』という言葉です。英語の綴りは、scapegoatと書き『身代わり』『生贄』等の意味を持ちます。
生贄となった山羊は肉食獣に食べられて死ぬわけで、このことからゴート札は、本物に代わるお金、つまり、偽札という意味につながるのです。
偽札を英語にするとCounterfeit moneyと書きますがなぜゴート札と表現したかと言うと、作品を観賞した人にミステリアスな感覚を持たせるためです。偽札としか表現しなかったら作品に不思議な空気を持たせられないですよね。
ゴート札という事で『ゴート札って一体何なの?』と誰もが思います。この疑問が正にミステリーで、不思議な感覚を持たせることで作品に深みを与えているんです。
つまり、演出ということですね!
ルパンと次元が乗ってた車
@retoro_mode フィアット500「ルパン三世カリオストロの城」仕様。 pic.twitter.com/pgPftzmnTk
— JITO (@jijijito) 2016年10月12日
完全に一致ですね(笑)。
カリオストロの城とは違うんですが、生田斗真と広瀬すず主演の『先生』ではフィアットパンダが出てました。フィアットはかわいらしい車で人気あるんですよね!
クラリスが運転してた車
pic.twitter.com/P32vl8Klyp 48年10月7日パリでシトロエン2CVお披露目。『カリオストロ』ではクラリスの愛車『勝手にしやがれ』にも加賀乙彦『フランドルの冬』ではドゥシュボーの愛称。けどVWより10年遅れ。フランス共和国情けないねえ。北方謙三氏の愛車でもあった。
— sizuo (@sachikonodanna) 2015年10月7日
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カリオストロの城の名場面
カリオストロの城の名場面と言えば『やつはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です』という銭形警部がクラリスに話した場面が挙げられます。
他にも『今はこれが精いっぱい』という場面もあります。ですが、本当に大切な場面をみんな見過ごしているんですよね。
それはどの場面かと言うと『今はこれが精いっぱい』の直前のクラリスの言葉にあるんです。
『私を自由にしてくださるの?ありがとう。とてもうれしいわ。でもあなたはカリオストロ家の恐ろしさをご存知ないのです。どうかそのまま帰って。』
クラリスのこの言葉は老若男女を問わず、一般常識にとらわれ不自由な生活を送る人たちへ思い込みを捨てろという宮崎駿からのメッセージのように感じられ、とても意味が深い場面なのです。
もし今の自分が不自由を感じているのならそれは今まで育ってきた中で作られてきた常識の枠が狭くなっているから。自分自身が成長をし、その枠ではもう生きていけないと感じ取っているから不自由なんですよね。
子供は成長するにしたがって体が大きくなっていきます。当然、衣服、靴などもそれに合わせて大きなサイズにしていくのが当たり前。なのに心の成長は目に見えないから窮屈と感じても現状維持のままでいる人がなんと多い事か。
やりたいことがあるのに挑戦しようとしない人。やりたいことがあるのにできないと最初からあきらめてしまう人。思い込みと言う名の牢に閉じ込められた人へ『自由で新しい世界にはばたけ』と宮崎駿が作品で伝えたかったことだと考えられるのです。
この後に続くルパンのセリフ『今はこれが精いっぱい』とは、たとえ小さなことでもできることからやっていこうという裏メッセージなんですよね。
子供の頃に見た映画と大人になってから見る映画の感想が異なるのは自分が成長したからなんだなって気が付きます。物語に込められた意味や意図を読み解く楽しさは格別ですね。
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