中国が水産物の輸入停止を発表しました。
このニュースを受けて私が思ったのは、日本の取引業者はそろそろ中国依存から脱却し、国内や他国へ販路を広げるべきではないかということです。
私がそう考える理由は、今回の中国による水産物輸入停止通達そのものではありません。
背景には、米中覇権争いの中で 中国が“負ける椅子”に座らされる流れが強まっている という大きな構造があるからです。端的に言えば、中国は今「沈みゆく船」に近い状態だと私は見ています。
この視点を理解する上で参考になるのが、ジョージ・ソロスを大きく儲けさせたことで知られる日本人コンサル・齋藤ジン氏の著書、
『世界秩序が変わる時』
です。
本書には、アメリカが国際秩序の中で“勝つ国・負ける国”をどのように調整してきたのかが分かりやすく解説されています。
▼こちらの本です
世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ (文春新書) [ 齋藤 ジン ]
勝つ椅子・負ける椅子とは?
この本の中で語られる「勝つ椅子」「負ける椅子」とは、アメリカが国際秩序の中で割り当ててきた、経済的勝者・敗者の比喩です。
- 日本は長い間「負ける椅子」に座らされていた
- 中国はこれまで「勝てる椅子」を与えられてきた
しかし中国は、その調整役であるアメリカの立場を狙い始めました。これこそが米中覇権争いの本質であり、アメリカが中国を“負ける椅子”に座らせる理由でもあります。
その結果として、
アメリカは中国を勝者の位置から徐々に降ろし、逆に日本には“勝てる椅子”を用意し始めている
というのが本書の主張です。
日本企業が取るべき選択は?
そうした国際構造の変化を踏まえれば、日本の水産加工会社がいつまでも中国に依存し続けることは、あまりにもリスクが高すぎます。
むしろこれを機に、
- 国内市場の強化
- 中国以外の国への輸出拡大
へ舵を切るべきだと強く感じています。
今回の「水産物輸入停止」は、まさにその現実を突きつけた象徴的な出来事ではないでしょうか。
今、日本企業は“椅子の選択”を迫られている
日本企業の経営者は、今まさに岐路に立たされています。勝てる椅子に座るのか、負ける椅子に座り続けるのか。
私は、選べる状況にあるなら迷わず「勝てる椅子」に座ります。わざわざ負ける椅子に座り続ける理由はありません。
勝ちたいですからね。
あなたなら、どちらの椅子に座りますか?

